和歌山市内観光と素敵な駅前図書館へ

大阪から1時間で旅行気分を味わえる場所としておすすめなのが、和歌山市です。和歌山市駅は難波駅から南海電車の特急サザンで1時間ほど。お手軽に旅行気分が味わうことができます。また駅前には素敵な図書館があり、街にも素敵な書店もあります。本に出会うというテーマをメインに一緒に和歌山市日帰り観光をしてみましょう!

南海電車の特急サザンは、とても便利な特急です。1時間に2本の電車があり、8両編成のうち4両が座席指定の有料特急です。旅行気分を味わうには、有料特急車両がおすすめです。また、「和歌山観光きっぷ」というとてもお得な切符があります。この切符を使えば、往復の特急サザン(指定席)の代金と、和歌山バスの1日乗車券がついて2600円ととてもお得です。ちなみに特急サザンの有料指定席を往復で利用した場合の運賃は、往復で2980円なのでバスに乗らなくても、お得です。

特急サザンの旅は1時間ですが、楽しい電車の旅です。大阪の街を過ぎて、大阪府と和歌山県の県境が近づくと、右手に海が広がります。まだ大阪府なのですが、大阪市内との景色の差に驚きます。和歌山県との境に近づくと、列車は山を越えます。そして山を下り始めると、和歌山市の景色が見えて来ます。山を下りきると、大きな紀の川を渡り、和歌山市駅に到着します。1時間の旅ですが、まさしく山あり川あり海あり街あり、と移り変わる車窓を楽しむことができます。

和歌山市駅は、南海電車の和歌山におけるターミナル駅です。2020年には駅直結のランドマーク「キーノ和歌山」がオープンしました。美しい図書館や蔦屋書店、スターバックス、おしゃれなスーパーなどがあり、商業施設のみならず文化拠点ともなっているのが面白いところです。とりあえず、和歌山市内を散策して、和歌山市駅に戻ってきた時に電車の出発までの間、駅を楽しんでみるというのがおすすめです。

それでは、和歌山市内の散策に出かけましょう。まずは定番の和歌山城です。和歌山城は、街の中心部にあります。天守閣からの景色は見晴らしがよく、一度は行ってみる価値があります。関西では、大阪城や姫路城が有名ですが、どちらも人が多いので、のんびりとお城や景色を楽しむには和歌山城はとてもいい場所です。

もうひとつお気に入りの場所があります。雑賀崎というところにある番所庭園です。この庭園はいくつか僕が行ったことのある庭園の中でもお気に入りの庭園です。海に迫る岬に位置しているため、絶景が楽しめます。広がる海を庭園の借景として楽しむことができるのはなかなかないのではないか、と思います。庭園にあるベンチで仰向けになり、空を見上げながら海の音や鳥のさえずりをききながらのんびり過ごしているととても幸せな気分になります。

和歌山といえば、和歌山ラーメンです。ご当地のラーメンを食べるのはとても楽しいものですが、和歌山で和歌山ラーメンを食べるのは特に新鮮に感じます。和歌山ラーメン自体はとても素朴で、元祖中華そばという感じです。特徴的なのは、テーブルに「ゆで卵」や「早なれ寿司」が置いてあるという点と、それらは無料で提供されるものではなく、会計時に自己申告するというシステムであるという点です。初めて和歌山ラーメンのお店に行った時に、普通に客がこのシステムで注文や会計をしているのをみて、驚いたと同時に、ワクワクしたことを覚えています。ところ変われば、システムもこんなに違うのだということを楽しむのも旅の面白さだと思います。

和歌山の街には、いくつかの素敵な書店があります。おすすめの書店は、「本町文化堂」さんです。店内には所狭しと本が並べられていて、とてもワクワクする空間です。旅に関する本、とりわけ台湾に関する本が充実しています。知らない街に行って、お気に入りの書店ができると嬉しくなります。よくわからない街の中で、行く目的の場所がひとつでもあると、その街が身近なものになるような気がします。書店に行くことは、知らない街を身近に感じるための近道なのかもしれません。

さて、駅に戻ってきました。駅にも素敵な書店と、図書館があります。書店は有名な蔦屋書店。それから、図書館は、和歌山市民図書館です。駅前に書店や図書館がある、というのはとても素敵です。電車が出発するまでの時間が退屈なものから、とても楽しいワクワクする時間に変わるばかりか、自分の成長にもつなげられるのです。

和歌山市民図書館は美しいだけではなく、観光的な要素も兼ね備えた魅力的な図書館です。屋上に上がれば、和歌山城や紀の川、行き交う電車を眺めることもできます。無料で利用できる食事スペースもあるので、駅のお洒落なスーパーで地元の名産品を買って読書の合間に軽食を楽しむのもいいかもしれません。

和歌山への本をテーマにした日帰りの旅も終わりに近づきます。僕は、どこかに出かけた時、特急列車や新幹線の中で何かを食べたり飲んだりしながら、車窓を眺めるということを楽しみにしています。ご当地のものを食べながらの電車の旅は楽しい経験です。和歌山市から帰りの電車の中では、「グリーンソフト」という抹茶アイスを食べることがあります。この「グリーンソフト」は世界初の抹茶ソフトクリームなのだそうです。和歌山県外では知られていないのですが、玉林園という和歌山では有名な製茶会社がつくっています。「グリーンソフト」は和歌山のソウルフードとしても有名なので、一度食べてみるといいかも知れません。和歌山市駅のセブンイレブンでも買うことができます。

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